大槻能楽堂自主公演能　
　　　第二日目 『新春能』

平成２１年１月４日(日)１４時〜


◆「翁」

翁　　　　　 大槻　文蔵
三番叟　　 野村　萬斎
千歳　　　　赤松　裕一
面箱　　　　竹山　悠樹

笛　　　　　 藤田　六郎兵衛
小鼓　　　　曽和　尚靖
　　　　　　　成田　達志
　　　　　　　古田　知英
太鼓　　　　河村　大

地謡・後見は省略させていただきます


◆「文蔵」

主　　　　　　野村　万作
太郎冠者　 石田　幸雄
後見　　　　 竹山　悠樹


◆「草子洗小町」

小野小町　　　山本　順之
天皇　　　　　　武富　晶太郎
紀貫之　　　　 赤松　禎英
大伴黒主　　　福王　茂十郎
黒主の従者　 高野　和憲
　
立衆・囃子方・地謡・後見は省略させていただきます



年末隣近所でインフルエンザが蔓延していたため、出掛けるのをどうしようかと迷ったので
すがマスク封じ込めで行って参りました。
大阪駅で今年初めてのくじ引きで「スカ」を引いてしまい、ちょっとヘコミました。
(関東圏で　「スカ」は通じない？？)
気を取り直して向かった大槻能楽堂では、やはりお正月らしく着物姿が多かったです。


※「翁」

今回の千歳の赤松君は小学校の高学年位でしょうか、止める所では懸命に踏ん張って一
生懸命な舞を見せてくれました。
萬斎さんの直垂裃は黒地のものでしたので、格調高い雰囲気(？)です。
でもいつもは緊張感がビシビシ見所に飛んできて、こちらも硬くなるのですが、今年はさほ
ど感じませんでした。新年に幸を授けようと余裕を持って舞う感じです。
この感覚は初めてでした。

この後休憩で御神酒を少々頂いたのが・・・。


※「文蔵」

無断で京都見物をしてきた太郎冠者を叱ろうと太郎宅に来た主人でしたが、京都の様子
が知りたくてどこへ行った？何を食べたと聞いてみます。太郎が食べたものの名前を思い
出せなくて、アレか？これか？と聞いていくうち主人がよく読んでいる草子にあったと言い
ます。主人がそらんじて言ううちに「あ、文蔵です」と太郎が答えました。でもそれは人の名
前、温臓(うんぞう)粥の間違いだろう〜という主人でした。

「岡大夫」と同じ流れですね。
万作幸雄のゴールデンコンビ絶好調。
お声の調子も良さそうです。


※「草子洗小町」

プログラムに詞章が載っていたので、子方の武富君(天皇)の台詞になると見所全員の意
識が武富君に集中し、上手く言えるとほっとする様がすごく良く判りました(笑)
途中から御神酒効果がホカホカ暖か〜安眠となってしまい、高野さんごめんなさいです。


若旦那の舞と御神酒であったかくなった一日でした。