わが魂は輝く水なり　
　　　　〜源平北越流誌〜

2008年5月10日（土）14：00〜/16日（金）19：00〜/25日（日）14：00〜/27日（火）14：00〜
於：Bunkamuraシアターコクーン

作：清水邦夫　　演出：蜷川幸雄

斎藤実盛：野村萬斎　　　　　斎藤五郎（亡霊）：尾上菊之助

斎藤六郎：坂東亀三郎　　　 藤原権頭：津嘉山正種　　
郎党時丸：川岡大次郎

巴：秋山菜津子　　 　　　　　 ふぶき：邑野みあ　
中原兼光：廣田高志　　　　　中原兼平：大石継太　　　　　　郎党黒玄坊：大富士

平維盛：長谷川博己　　　　　乳母浜風：神保共子　　　　　　城貞康：二反田雅澄

木曽兵1/平家の兵：清家栄一　　　　　 木曽兵/平家の兵1：井面猛志
木曽兵/平家の兵2：篠原正志　　 　　　木曽兵/平家の兵3：高橋広司
木曽兵/平家の兵：岡田正・時田光洋・関戸将志・高橋行
　　　　　　　　　　　　　　　　 ・中村大輔・安齋芳明・加藤亮佑・窪田壮史



※感想はブログにて

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※千秋楽雑感

夏の陽射しを思わせる渋谷の昼下がり、遂に『わが魂は輝く水なり』
千秋楽と相成りました。

10日に自身の"初戦"を迎えてからというもの、ブログの方では一部の
出演者にどうしても納得がいかず（巷の評価は上々どころか大絶賛な
のでますます納得いかず・爆）、感想を書くのに毎回毎回かなり手をこ
まねきました（大苦笑）。結果、あまり気分の良くないエントリが残ってし
まいましたが、それはそれで素直な感想なので自己否定するわけにも
いかず（笑）。おかげで、肝心要の萬斎師や菊之助丈については「完全
に安心してるのでとりあえずほったらかし」という異常事態（爆）。

そんなこんなで不安の消えないまま遂に迎えた楽日。結果的には、自
分の中の引っかかりを完全解消というわけにはいきませんでしたが、
それでも、ある瞬間瞬間には、その"問題の出演者"の中に何らかの
変化を見て取ることが出来ました。楽日という独特の雰囲気によって、
いささかご祝儀感想になっているところも無くはないですが（苦笑）、も
しあと5回も余計に上演していれば、納得のいく形にちゃんとなってい
たのではないかと思います。

平日の昼公演ということで、時間調整が難しいのか、途中入場の方々
が非常に多く、少々集中力に影響があったのは残念です。関係者も
多かったかな？見慣れたお顔では河合祥一郎先生、萬斎師の御妹・
葉子さん。河合先生は自分の席と同じ列で、通路と一人挟んだ距離
でちょっとドキドキしました（をい）。

カーテンコールは何回あったのかなー数えてなかった（笑）。2回目あ
たりから一斉にオールスタンディングオベーションでもの凄い熱気。菊
之助丈は登場の途中で思っくそナチュラルに転倒（例の、弟六郎に飛
びつこうとしてすり抜けちゃうシーンの再現・大笑）、そこはかとなくビー
トたけし的匂い（笑）を漂わせ、萬斎師は最初、実盛チックによぼよぼ
ステップでしたが舞台中央あたりから小走り、舞台前方ギリギリのとこ
ろでムエタイばりのハイジャンプキック！！出演者並んでの、全員の笑
顔が実に良い。舞台上に実盛・五郎残ってガッシリと抱擁、客席の拍
手が嵐のように。何回目かの（笑）コールでは遂に蜷川御大登場！！
客席の熱気が凄まじい状態！！最高潮の"お約束"はまばゆいばかり
の銀の紙吹雪が瀧のように舞い落ちる。萬斎師「うわーー♪♪♪」とい
う子供のような表情で天井を見上げる（笑）。大きな身体全部で嬉しさ
を爆発させている黒玄坊・大富士さんと、列の後方でぴょんぴょん飛び
跳ねながらガッツ・ポーズの城貞康・二反田さんがやたら目に入る（笑）。

どうしてもスタオベ出来なかった25日でしたが、今日は素直に立たせ
て頂きました。ご祝儀でも何でもなく、やはり圧倒的に異次元に素晴ら
しかった実盛・五郎父子には、どれだけ褒め称えても足らないぐらいで
したので。

舞台自体の感想はまた、遅くなりそうですが後ほどブログにまとめられ
ればと思っています。全体的にはやはり、伝統芸能メンバーと現代劇メ
ンバーの、余りに違いすぎる"在り方"に非常に戸惑った、というのが骨
子になってしまうと思いますが。

まずは蜷川さん、出演者の皆さん、スタッフの皆さん、本当に本当にお
疲れ様でした。そしていろいろありましたが（爆）楽しい舞台をありがとう
ございました☆

25日に続き、本日もこの界隈のマツリ状態でしたね♪ご一緒した方々、
お疲れ様でした。そして楽しかったです☆